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息子が「難しい漢字」を読めるようになった理由

うちの次男は小学生の頃、漢字が苦手だった。時々漢字50問テストなんかされたものなら、ほとんど×。そんな次男が、ある事をきっかけにして「読み」だけはいつ抜き打ちテストをされても満点を取れるようになった。それはなぜか。

世界のベストセラー

昨日のブログで、私は音読が苦手で歌が得意なので、子供たちには読み聞かせをせず、子守歌で寝かしつけていたと書いた。

だが、ある時期、1年間くらいだろうか。毎晩読み聞かせをしていた事がある。それも、けっこう子供が大きくなってから。

うちの長男が小学生の頃、図鑑ばかり読んで、小説を読まない子だった。宿題で音読の宿題が出ると、相も変わらず「絵本」で済ませ、もうちょっと読み応えのある小説には興味なし。図書館に連れて行っても、やはり図鑑ばかり読み漁る。

というわけで、長男が小学校5年生の頃だったろうか。すごく面白い小説なら読むだろうと考え、世界のベストセラー「ハリー・ポッター」ならどうだ!と、全巻いっぺんに買ったのだった。

映画を観ていても尚

ハリー・ポッターは、私と夫が映画のDVDを必ず買って、観ていた。最初はたまたま観て、子供向けだなーと思ったが、2作目、3作目と進むと、すごく面白くなって、全てDVDをそろえる事にしたのだ。なので、既にうちにはDVDが揃っている状態。そんな中、私が図書館でハリー・ポッターの1作目「賢者の石」の本をたまたま見つけ、最初の部分を読んで・・・ビビっと来た。これは面白い!

映画では、一瞬映っただけの場面。私などは瞬きしていて観ていなかったかもしれないくらいの。それには、ほとんど意味を感じずに通り過ぎていたが、小説を読めば意味がある事が分かる。ああ、ちゃんと分かっていなかった!という衝撃があった。読みたい、と思った。そして、文章も良く、ストーリーも良い。これは間違いなくうちの子も気に入るだろうという確信を持った。

という経緯があり、長男は買ってもらった小説11巻を全て一気に読んだ。時は夏休み。毎日読み、2回目も読み、翌年の夏休みにもまた読んだらしい。とにかく、すごく気に入ったのだ。そして、更に映画のDVDも見始めて、これも全て制覇した。

それが、長男の小学校5年、6年の頃の話。

映画を観る前に

その頃、次男は小学校2年生と3年生。ハリー・ポッターの小説はちょっと難しいので、まだ低学年には無理だろうと思った。だが、長男がDVDで映画を見始めると、ちょこちょこと見てしまう。私は思った。小説を読む前に映画を観てしまっていいのだろうか、と。

私がそうだったのだから、それでもいいのだ。しかし、子供には、まず本を読んで理解して欲しかった。映画から入ってしまうと、読んで理解出来たのかどうか、分からなくなってしまう。

というわけで、次男が小3の時に、私が読み聞かせをする事に決めたのだ。提案したら、是非読んで欲しいと言うので。

しかも、3回も読んで映画も少し観ている長男が、自分も一緒に聞きたいと言う。音読に苦手意識がある私が、子供達が二人してじっくり聞こうと言うのだからプレッシャーだ。だが、他人と違って自分の子だと、やっぱり嫌ではない。少し慣れたら緊張せずに読む事が出来た。

それにしても、面白いのでつい長く読んでしまう。寝る前の読み聞かせって、皆さんどれくらいの時間を掛けているのだろうか。私は毎日30分くらい読んでいた。しかも、ハリーなど、男の子の台詞が多いので、低い声を頑張って出す。そうすると、のどに負担が。毎日のどが痛くなって、もう限界だからと読むのを止めるのだ。

当時はゴスペルもやっていて、のどの負担は大きかった。それでも、少なくとも平日は毎日1年間くらいかけて、全て読み終えたのだった。子供達は、それこそもう長男は6年生だと言うのに、布団に入って私が読むのをじっと聞いていたのだった。さあ読むよって言うと、嬉しそうにニコニコしながら布団に入ったっけなあ。なんだか、あの時間は私の人生の中でもかけがえのない物になっている気がする。

ふりがなが振っていない

さて、漢字の話はこれからだ。

ハリー・ポッターは英語で書かれて、それを日本語に訳された物を私は読んだ。子供用の本なのだが、ちょっと難しい熟語も出てくる。難しい漢字もよく出てくる。

簡単な漢字には、ふりがなは振られていない。難しい漢字だと、最初に出てきた時には振ってあるが、次からは振っていない。私でも、これ何て読むんだっけ?と思って前の方のページで確かめた事が何度かあった。

スタンド作戦

さあ、読み聞かせてもらって、映画を観て終わりだったら、次男はそれまでだった。

次男も小学校の高学年になったし、読書をすべきだと思った。それで、夜寝る前に読んだらどうか、と思った。なかなか本を読む時間を作らない次男に、ある作戦を立てた。それは「スタンド作戦」だ。

小さいスタンドの電気を買ってやった。それを枕元に置いて、寝る前に読書してみたらどうか、と提案してみたのだ。

すると、その普段とは違う雰囲気に惹かれたのか、次男は寝る前に読書する事を了承した。しかも、ハリー・ポッターを読むと。

つまり、彼はハリー・ポッターが大変気に入り、自分でも読んでみたくなったのだ。これも読み聞かせが功を奏したと言えよう。

読み始めると、こっちがビックリするほど読み続けた。

「まだ読んでるの!?」

と、驚くほど。隣の部屋で親がテレビを観ていても、何てことなく集中して読み続けた。

優秀な子は、ハリー・ポッターシリーズを何回も読むようだが、次男は一回だったと思う。しかし、カタカナで書かれた魔法の呪文などもよく覚えていて、驚いた。子供達は頭が柔らかい。私などは声に出して読んでも覚えなかったが、子供達は呪文や薬の名前など、よく覚えていて、兄弟の会話に登場させていた。

カタカナだけではない。そう、漢字もそうなのだ。一度目はふりがなが振ってあって、その後は振っていない事が多いハリー・ポッターシリーズだ。つまり、その漢字の読み方を覚えておかないと、その後が読めないのだ。そうやって、次男はハリー・ポッターシリーズを読み切ったお陰で、すっかり漢字の読みに強くなった

それ以来、小学校で漢字50問テストをしても、読みは全問正解。中学に入っても、高校受験の模試でも、漢字の読みだけはいつも満点だった。漢字検定もそう。ただ、書きの方は・・・これは、書いて覚えないとダメだ。

と、思っていたら、中学生や高校生になって、もうどのようにテスト勉強をしているか何て把握していないのだが、部屋から紙切れを見つけて驚く事がある。びっちり漢字が書かれている紙切れを。いつしか、漢字が苦手な子ではなく、得意な子に変わっていた。これも世界のベストセラー「ハリー・ポッター」のお陰だ。

理系に進む事になっている次男だが、これから大人になっても漢字が読めなくて恥ずかしい、という事がなくなってホッとしている。もし、子供に漢字を覚えさせたいと思ったら、ハリー・ポッターシリーズを薦めてみてはいかがだろうか。

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