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年末大阪旅行~最終日

カードが!?

大阪へ来て三日目の朝。いつも通りの6時半頃に目が覚める。

スマホのアラームが鳴らないようになっているか確認したのだが、寝ぼけていたのか目が悪いからなのか、昨日と同じ時間の6時半に鳴ってしまって、慌てて止めた。

長男が、枕元充電出来るところで寝たいと言ったので、私と長男の寝る場所を交代していた。

昨日、なぜかベッドメイクしてくれた後、真ん中の二つのベッドがくっついていた。初日は4つそれぞれ離れていたのに。なので、長男と次男はベッドをくっつけて寝る形になっていた。結局、私はたこ足(タップ?延長コードか)を持って来ていたので、枕元に充電中のスマホを置くことが出来たのだが。

長男も前日と同じ時間に目覚ましをかけており、私とほぼ同時に起きた。私は今日は朝風呂に行く事にしていた。部屋の洗面台では顔を洗いにくかったから。夏とは違って着替えなどが面倒ではあるが、まだ夫と次男は寝ているし、空いている朝風呂でゆっくり温まるのも良いだろう。

私が暗い中で用意をし、部屋を出ると、じきに長男も出てきた。一緒にエレベーターに乗ってお風呂に行った。

お風呂から出て、一人で部屋へ向かった。一人の男性と同じエレベーターに乗り合わせた。例のごとく、カードキーをかざしてから下りる階を押す。乗り合わせた人は10階だった。私はカードをかざして13を押した。すると、13がパカパカと点滅した。

あれ?おかしいな。もう一度カードをかざして押し直すと、13がちゃんと点灯した。

カードを見ると、何だか穴が空いているような気がした。いや、ボッチが付いているのかな。こんなだったかな、と思った。

13階で下りて、部屋へ。部屋の鍵も、カードキーをかざせば開くはずだ。しかし、かざしても開かない。カチャッという音もしないし、実際ドアノブをひねっても開かない。

あれー?どうしたのかな。カードキーを見ると、ハリー・ポッターのロゴが。あれ、こんな洒落たことしてくれてたっけー、なんて思って、裏返してみたら・・・目が点。

カードの下の方に、値札が!1000円って?

あー!!!これ、カードキーじゃねえよ。ピンバッジが付いていた台紙だよ!

バカだー!自分のバカさ加減に呆れる。いくら暗かったとは言え・・・いや、間違えたのはある程度仕方ないかもしれない。けっこう似ている。暗ければ間違える。けれども、気づくのが遅すぎだろ

長男はしばらく戻って来ないかもしれない。仕方なく、扉をノックする。

トントントン

すると、夫が目を覚まして開けてくれた。

「あー、起こしちゃってごめんねー。カードキーが・・・」

もう、説明するのも嫌になる。

「だいぶ待った?」

「うううん、一度で気づいてくれたよ」

「よかった」

本当に、ごめん。私の夫をやっていると大変だね。

しかし、私は夕べ自分のカードキーを小机の端に置いたのだ。それを、夫が持って自販機の所へ行ったのだ。そこまでは知っていた。またそこに置いておいてくれたものと思っていたが、後で聞いたら別のテーブルの上に置いたらしい。それで、私が最初に置いた場所に置いてあった台紙を、それと間違えて持って行ってしまったのだ。夕べ、買ったばかりのピンバッジを早速鞄に付けたので、台紙だけが置いてあったわけなのだ。早く捨てれば良かった。

カードキー表
ピンバッジの台紙ー表
カードキー裏
ピンバッジ台紙ー裏

因みに、エレベーターで13階を押せたのが謎だったが、恐らく乗り合わせた男性がカードをかざしてくれたのだろう。てっきり自分の部屋の階のボタンしか押せないのかと思ったが、そこまでのセキュリティではなかったようだ。友達の部屋に行けないとか、意外と困るからかな。

今日の観光は

ところで、この最終日の観光をどうするか、夕べまで全く決まっていなかった。7年前に大阪へ来た時に、大阪城やら通天閣やら道頓堀、万博公園など、主要な場所は観光済みだった。雑誌などを見て、私が何となくやりたいと思ったのは、

・粉もんミュージアムでサンプル作り
・道頓堀クルーズ
・なんばグランド花月でお笑いライブ

のような物だった。ここ2ヶ月くらいの間、どーするー?と家族に聞いていたのに、誰も具体的な事を言わず、何も考えなかったので、そのままになっていた。つまり、私の希望通りでいいのかと思っていた。

ところが、大阪へ出発した後になって、夫がいきなり、

「大阪行くんだったら、外国人がいない内に京都に行っておけって」

とか、言い出した。そうしたら長男が、

「お?清水寺で唐辛子買う?いや、でも唐辛子買ったばっかりだしな」

などと言う。すると次男が、

「3月に修学旅行で京都行くんだよー」

と言い、夫が、

「予習、予習」

などと返していたのだ。私は・・・ぐっとこらえた。

まずさ、京都へ行くなら、帰りは新幹線にしたよ。帰りも19時に伊丹空港発のフライトなわけだからさ。それに、それならそれで、京都の観光地を調べておかないと、今からじゃ・・・。

いやいや、用意周到な旅行が楽しいとは限らない。行き当たりばったりもいいのだろう。私は敢えてそれらの不満を口にせず、まずは京都が大阪とどのくらい離れているのか、改めて地図を確認してみた。すると、意外に近いと思った。

「でも、ここから1時間半くらいの移動になるけどね」

と夫は言う。つまり、乗り物に弱い次男には、ちょっと可愛そうかなという事なのだ。そして、

神戸もいいよね」

などと言い出す。結局それで、初日の話し合いは終わりだった。

二日目の夜、つまり夕べ、実際にどうするか話し合った。そこで、

あべのハルカスにはまだ行ってないね」

という事になり、まずはそこへ行く事にした。東京タワーや東京スカイツリーにすぐに行ける我々が、何も大阪で高いビルに上ることもないと思っていたが、まあ、有名どころは制覇しておきたい気もする。

それから、7年前に新世界で食べたたこ焼きがおいしかったよね、という話になり、その店へまた行こう!という事になった。そして、私が調べておいた道頓堀クルーズも。

チェックアウト

朝食はまた同じビュッフェだった。ただ、元々29日は3階の食堂、30日は混み合うので、1階と3階と両方の食堂だと言われていた。混み合うと分かっていたのだ。

8時頃、3階へ行ってみると、食堂の入り口に長蛇の列が。もう少し早く出てくれば!と思ったが、長男がお風呂から出た時にもこの状態だったそうで、少し早かったとしても同じだったと。そうそう、次男がなかなか起きなかったのでこの時間になったのだ。何せ、寝たのが3時過ぎだったからね。その前に3時間昼寝?したけれど。

ホテルの人に聞いてみた。

「1階とどちらが空いてますか?」

すると、

「若干1階の方が列は少ないですが、お席も少ないので、回転はこちら(3階)の方が早いかと思われます」

と、大阪弁で言われた。この人は男性だが、女性でもそう。何となく大阪弁で言われると、真面目に言っているのに、つい面白い人のように感じてしまう。これがカルチャーギャップか。偏見とも言う。でも分かっている。彼らはちゃんと真面目に答えてくれているのだ。

というわけで、3階の食堂に並び、思ったよりもすぐに入る事が出来て、昨日よりもお料理に近い所の席に4人揃って座り、無事朝食にありつけた。基本洋食だが、昨日長男が食べていた山かけ丼(マグロのお刺身ととろろ芋をご飯に乗せたもの)が美味しそうだったので、今日はそれも食べた。ご飯が美味しかった。それに加えてミニクロワッサンクリームパイも食べ、ケーキも食べてしまうという。まさにビュッフェならではのメニュー。ああ、写真撮り忘れた。

さあ、帰る前に荷物の整理。大量に増えたお土産を、宅配便で自宅へ送る事にした。毎回そうしている。

だが、今回はちょっと事情が違う。今日は12月30日。流石に明日までには届かないだろう。1月1日に親戚に会うから、その時に渡そうと思って買った物は、送らずに持って帰らなければならない。次男は正月明けに部活で配りたい物があり、3日までに届くかなあ?と不安がり、やはりそれらも持って帰る事に。

けっこう重たい物を選んでしまい、結局リュックを持ち歩く長男に持ってもらう羽目に。その代わり、洋服はキャリーケースに入るだけ入れて良いと言って、長男のGパンなどを私用のキャリーケースに入れる。私用と言っても、結局運ぶのは息子たちのどちらかなのだが。

そして、私がチェックアウトを済ませると同時に、夫が宅配カウンターへ。

中くらいの箱を選び、そこへお土産を入れる。そして、夫がホテルの人に聞いた。

「ヤマトって三が日は休みですか?」

すると、

「いえ、やってますよ」

そう来たか。

「じゃあ、最短でいつ頃届きますか?」

明日には届きます」

「えー!!!」

と言うわけで、1月1日に配りたいお土産も、ましてや4日に配りたいお土産も、送ってしまって大丈夫ではないか。私はその場にいたが、夫が子供達と荷物のところへ戻り、全てのお土産を持って来た。そして、大きい方の箱に変え、全て入れて送ったのだった。持ち歩く荷物が軽くなって何より。ヤマト運輸さん、ありがとう

ホテルを出発

さて、電車に乗ってまずは大阪駅へ。洋服などの大きな荷物を駅のロッカーに入れるのだ。

電車に乗ると、昨日乗り物酔いめまいが発症した次男が、やはり気持ち悪いと。また酔い止めを飲んでいた。

一度発症すると、少しの乗り物でも気分が悪くなるらしい。可愛そうに。ちなみに、三半規管には異常がなく、脳のMRIを撮っても脳腫瘍などの異常はなく、血圧が若干低いが、先生によると筋肉のある人はそういうもんだそうだし、貧血検査をしても異常なしだったのだ。そして、ストレスが溜まった時にめまいが発症するので、そちらは精神的なものが大きい事が分かっている。けれども、乗り物にたくさん乗ったからという理由でめまいが生じる場合もあるのだ。なかなか難しい。

大阪駅にはたくさんのロッカーがある、と夫が調べてくれた。けれども、駅構内のロッカーは全く空きがないらしく、一度改札を出る必要があった。

どこを歩いたのかよく分からず、知っている場所ならば覚えていられるだろうが、どこも同じようなロッカーの風景。再びここに戻ってこられるのか不安だった。ロッカーの番号の写真を撮っておいた。昔のコインロッカーのように鍵という現物があるのならいいが、今はSuicaなどのカードをかざして鍵を掛けたり開けたりするようなので。

少し身軽になった我々は、もう一度JRの改札を入り、環状線天王寺(てんのうじ)駅へ向かう事に。ちなみに、私と夫は何度も「天王洲(てんのうず)駅」と言い間違えた。

足下に路線によって色とマークが分けてある事に気づいた。奈良へ行く電車は鹿のマーク、和歌山へ行く電車はみかんのマーク。

鹿のマーク
みかんのマーク

電車の先頭にもこのマークがあるんじゃない?」

そう長男に言われて、私は写真を撮ろうと思った。だが、和歌山へ行く電車はあっという間に来てしまい、間に合わなかった。次の奈良行きは絶対に撮るぞ、と思った。それが我々が乗る電車だった。

電車がもうすぐ来るというアナウンスがあって、カメラを構えていたら・・・電車がまさかの反対方面から!

それにしても、ここも電車が分かりにくい。本当に環状線なのか、と疑いたくなる。同じホームに反対側から電車が来るなんて。まあ、昔の京急蒲田駅も、それから最近のJR新宿駅もそうなんだけど。

我々が乗った車両は一番後ろだった。

「今走れば、写真撮れるぞ」

と夫に言われたけれど、それで乗り遅れたら最悪なので辞めた。下りた時に撮る!

電車はボックス席だった。なんか、乗り心地が良くて眠くなった。夫はノートパソコンを出して何やらしていた。仕事関係のメールチェックだと思われる。だが、案外すぐ着いてしまい、慌ててパソコンをしまっていた。

天王寺駅に着いて、電車の後ろへさささっと回る。が、鹿のマークなんてなかった

あべのハルカス

駅に着いて、そのままあべのハルカスに直結していて、エレベーターで上がった。東京スカイツリーに行った時もそうだったが、電車で最寄り駅まで行くと、外から眺める前に中に入ってしまう。

16階まで行って、チケットを買って、そこから展望台へのエレベーターへ。おや?すぐ乗れるんだ?

ワクワク感がないやつだ」

と、子供達が言って笑っていた。全く並ばずに展望台へ。そんなに空いてるもん?東京タワーだってけっこう混むのに?年末だからだろうか。

エレベーターで60階へ。日本で一番高いビルだっけ?展望台としては東京タワーよりも高いらしい。東京スカイツリーよりは低いらしいが。

バーン!とよい景色。雲があって、その影が暗くなっているのが分かる。本当に空いている。見たいところへ行ける。家族写真を撮ってくれるところがあって、そこにちょっと並んで撮ってもらった。良心的なお値段だった。昔、福岡タワーの上とか、日光江戸村とかで撮ってもらったっけなあ。

雲の影(あべのハルカスからの眺望)
あべのべあと家族写真

東側は特に空いている。なぜだ。こちらは奈良京都の方面で、山が見える。この、割と近い所に山があるところが、東京のタワーとは違うところだ。

山が見える(あべのハルカスからの眺望)

それにしても暑い。コートを脱ぐと邪魔だと思って着たままなので暑い。そして、1階へ。いや、2階かな。歩道橋の上に出た。外からタワーを見るとやっと大きいのが分かる。それにしても、ビル風もあって非常に寒い。

麓から見上げたあべのハルカス

新世界

さて、次はたこ焼き屋へ。もう時刻はお昼の12時を回っていた。電車に1駅乗ってもいいが、そのくらいなら歩こうという事で、地図を見る。

夫が、動かないでぼーっとしている子供達に、

「任せっきりにしないで、自分で調べろ

と言ったので、長男が調べてこっちだと言った。すると、夫がそうじゃないと言い出す。私も地図を見たが、長男の言っている事の方が正しいと思った。けれども、

「これが地下鉄でしょ?だからこっちだよ」

と、言い張る夫。それでもみんなが納得しないので、夫はスマホの地図を出し、

「これが地下鉄で、これがこの道でしょ?」

と見せてくれるのだが・・・やっぱりこっちで合ってるよ?

自分で調べろと言ったのに、子供に任せられない父。

「・・・もう何も言わない」

やっと夫も自分の間違いに気づき、そう一言。しかし、そう言ってもまた言い出したりする始末。以前は何でも知っていて、いつも正しいのが夫だったのが、最近間違えている事が多くなってきた。歳のせいだろうか。そうやって、徐々に主導権を子供に譲る事になるのだろう。でも、やっぱり黙って従えない夫。元々よく分かっていた人はこうなる。私みたいに元々自信の無かった人は変らないのだが。

歩いて行くと、通天閣が見えた。そして、新世界へ。

いきなりレトロな雰囲気。だが、活気がある。行列が出来ている店もある。

串カツ屋が多い。あのたこ焼き屋は今もあるだろうか。

「この辺じゃなかったっけ?」

「いや、こっちじゃないか?」

小さかった次男は全く覚えていないが、他の3人であーでもないこーでもないと言い、似たような店はあったが、7年前に入ったお店がどれなのか、確信が持てなかった。結局、夫と長男が一番可能性が高いと思ったお店に決めた。

7年前には男性がたこ焼きを焼いていて、その人の言っていた言葉を覚えている。

「東京のたこ焼きは、揚げてあるから脂っこいでしょ。大阪のたこ焼きは柔らかくてとろとろなんだよ」

と。それは次男さえも覚えていた。関東でも、お祭りの屋台で食べるたこ焼きはカリカリでもないが、有名な銀だこのたこ焼きは外側がカリカリだ。外カリカリ中がとろーりで、美味しいけれど脂っこいのでお腹がいっぱいになってしまう。7年前に初めて大阪でたこ焼きを食べたら、柔らかいのと、出汁がすごくきいているのに驚いたのだった。

私は一番オススメと書いてあったソースマヨ。長男はしょうゆ、次男は塩マヨ、夫はソースだったかな。そう注文したのに、マヨ嫌いな長男に、しょうゆマヨが来てしまった。だが、

「マヨくらい食えるよ」

と言ってくれた長男。

それから、寒いので熱燗を頼んだ。そしたら大吟醸と書いてある。大吟醸を熱燗で?あまり合わないような・・・

まあ、美味しいけれどね、いや、ちょっとあれかな・・・と思っていたが、たこ焼きにトッピングされていた紅ショウガ、というかガリかな、それを食べてから酒を飲んだらなんと!旨い。この日本酒は、ガリに合う。間違いない。どうでもいい情報か。

たこ焼きと熱燗

すぐ後ろには通天閣。このすぐ近くのプールに行ったっけなあ。あんまり覚えていないが。

通天閣

今日は通天閣には上らず。駅へ向かった。途中、寂れたような商店街を通る。次男が写真を撮りまくっている。確かに、この昭和じみた風景は、今の子供達にはテーマパークよりも珍しいかもしれない。

そして、顔を出して写真を撮れるボードが。人がいないので、次男が積極的に顔を出す。こういうのがあるという事は、ここも観光地というわけか。すごいな。

昭和レトロな商店街(新世界)
顔を出して写真を撮れるボード

道頓堀

恵美須町駅から電車に乗った。2年前までは、旅行というと私が電車の時間を全て調べておいて、みんなを導いた。しかし、今や家族みんながスマホを持ち、電車地図を調べることが出来る。誰かが調べてくれるという安心感というか、怠惰な心によって、私は何も調べずに、家族についていった。

それにしても、以前は交通カードも東日本と西日本では別物で、旅行に行くといちいち切符を買わなければならなかったが、今はいつも使っているSuicaPASMOですぐに乗れるので便利だ。

恐らく日本橋駅で降りて、外に出た。だが、どっちが繁華街なのか分からない。ウロウロしていると、次男がこっちだと言う。

ついていったら、

「あ、ちょっと行き過ぎた

けっこう歩かされた。それでも、何とかなんばの観光地「道頓堀」に着いたようだ。

お目当てのクルーズ「とんぼりリバークルーズ」を目指し、目印のドンキ・ホーテの観覧車へ。近くにドンキ・ホーテのお店があって、

「あったよ!」

と言われては、

「これじゃなくて、大きいやつ!」

と、何度言った事か。ドンキがいくつもあって。その時の私は、観覧車だという事を忘れていて、ドンキのおっきいやつとしか言ってなかったので。

クルーズ船のチケット売り場があった。あったのだが、閉まっていた。カレンダーが掛かっていた。そこには、土日祝日のみ運行と書いてあって、運航日に○がしてあった。12月30日は祝日扱いかと思っていたが、祝日なのは明日からだったようだ。

それで、もうやる事が無くなってしまった。次男は、

「前来た時の記憶はほとんどないから、観光したい」

と言う。私もそれについていく所存だった。夫は、途中でついて行けなくなるかもしれないから、集合場所時間を決めておこうと言った。それで、15時半なんば駅前のコンビニに集合と決め、家族のLINEグループにそれを載せてくれた。

そうして、道頓堀観光に出発した。それにしても川沿いは寒い。夏に来た時には、逆に川沿いは蒸し暑かったのを覚えている。湿度が高いのだろうが、水の上を吹いた風がこちらへ来て寒い。

激混みという程でもないが、人出は多い。7年前、グリコの看板の前で写真を撮ったが、その直後に一旦取り外され、新しい物に代わったのだった。そして、今日もグリコをバックに自撮り。あれ、この橋ってこんなに狭かったかな。

グリコの看板をバックに自撮り

橋の麓にテレビ画面があって、何だか耳慣れた音楽が流れていた。見ると、BTSキム・テヒョンが。そう、この日は彼の誕生日。韓国語で誕生日はセンイルと言う。センイル動画が全国各地の、いや世界中の都市ビジョンで流れるというのは知っていた。東京に住んでいたって、街に出ない私はとんと見かけた事がなかったのだが、今回たまたま大阪の繁華街にいたものだから、見る事が出来た。

BTSのファンでなくても、LINEニュースなどで目にするようで、私がただ、

「あ、今日誕生日だから・・・」

と言っただけで、

「ああ、そうらしいね」

と、次男は知っていた。動画を撮ろうとしたらすぐに終わってしまった。夫がなになに?という顔をしたので、知らん顔して全く別の物の写真を撮った。

橋を渡っていくと、また別の、もっと大きい画面に再びキム・テヒョンが現れた。まず動画を撮ればいいのに、まず写真を撮って、ビデオに変えて撮り始めたら、1秒で終わった。だが、その上にも大きな画面があって、写真を撮った時には両方の画面にテヒョンが映っていて、両方写真に収められた事に満足した。

BTSキム・テヒョンのセンイル動画

ふと気づけば、長男の姿がない。夫が

「○○(長男の名前)は?」

と言った。次男が、

「今そこにいたけど」

と、指を差すと、夫はそちらの方へふらっと行って、そのまま見えなくなってしまった。あっという間にバラバラに。私がBTSを応援している事を、夫と長男は気に入らないようだ。次男は話を聞いてくれるのだが。

そこから、次男と二人での観光が始まった。まず、2025の大阪万博を記念した?モニュメントが。万博は、大学時代の私の研究対象だった。だから、2025年にもまた大阪に来ることになるだろう。

大阪万博のモニュメント?

左右には大きなカニやら餃子やらお好み焼き串カツなどの看板が並ぶ。看板というか、サンプルというか。それらをがんがん写真に収める。また、カールおじさんの看板の隣に路上カメラの映像があり、そこに立って画面の写真を撮ると、自分が撮れるという事で、数人並んでいた。私と次男も並んで撮った。

餃子屋さん
串カツ屋さん
くいだおれ人形
カールおじさんの横の画面の中に私と次男がいる

そうやって、観光を満喫。更には何軒かのお土産屋に入り、次男が友達にあげるお土産を選んだ。

「何か、人形とかぬいぐるみをあげたいんだよね」

と言うから、

「女子?」

と聞くと、

「男子」

と言われた。

「それなら、これとかいいんじゃない?」

と、たこの人形を差す。実際触り心地が良い。小さい物を何個か買うのかと思ったら、大きいのを一個買うらしい。そんな、特別な友達が?誰だろう・・・。部活が一緒のあのイケメン君か?それともクラスが一緒のあの子か?思惑を巡らすも、はっきり聞く事の出来ない母であった。

次男が友達に買ったお土産

私も親戚へのお土産を買おうかどうしようか迷ったが、手荷物が増えるので、空港で買おうと思って控えた。面白いお土産がたくさんあって、見ているだけでも楽しかった。

行こうかなと思っていた粉もんミュージアムは、思ったよりも小さい建物で、何に並んでいるのか定かではないが、外まで行列が出来ていた。そもそも入場するために並んでいるようだった。イミテーションを作れるらしいが、こんなに並んでから入るのは無理だ。

また、たこ焼きとかラーメンとか、食べ物には相当行列が出来ていた。お土産屋は行列できないのにね。どこでもね。

道頓堀も端っこになると空いてくる。外れまで行って、川沿いの道を戻って来る途中で、次男が、

「たこ焼きが食べたい」

と言った。ちょど、それほど長い列でもない店があったので、そこに並ぶと言う。見ると、新世界で食べたのと同じ名前のお店だった。びんびんだっけ、ぴんぴんだっけ、忘れてしまった。

「同じ店でいいの?」

と言うと、

「さっき迷ったポン酢マヨを食べたいから、いい」

と言う。そうだった。ポン酢マヨにしようかなーと言った後に、やっぱり塩マヨにすると言った次男。私も納得し、近くの椅子が空いたので、そこで座って待っていた。

次男が買ってきて、目の前で食べ始めると、夫と長男がLINEでやり取りしているのに気づいた。

「可能なら合流するけどどの辺かな?」

と言って、自分の現在地を送ってきていた。長男も現在地を送っていて、

「近いな」

「橋まで来た」

「逆か」

などとやっている。それで、私たちの場所も知らせようとして、え・・・どうやって地図載せるの?

次男に聞いたら教えてくれた。なるほど、LINEも便利だな。そして、現在地を送り、ついでにたこ焼きを食べている次男の写真も送った。

またたこ焼きを食べる次男

すると、すぐに夫も長男も現れた。近かったんだか遠かったんだか私には全然分からんかったが。やはり夫も、

「また同じ店のたこ焼き食ってんのか?」

と言っていた。長男は、

金龍ラーメンで食べてきた」

と言う。自由だなあ。そして、

「ニンニクがすごくて、匂いが酷いからコンビニで何か買う」

と言う。マスクのせいか、全くこちらは気にならないが、本人が気になるらしい。口臭を消す類いの物を買うと言うので、たこ焼きを食べ終わった次男と共に、みんなでまずはコンビニを目指した。

まだ牛すじ食べてないなーと思って、テイクアウト出来るところはないか探したが、見当たらなかった。もうやる事も尽きた上に、すごく足が疲れてしまった。夫はカフェに入っていたそうで、特に私の足が限界だった。足首ふくらはぎ、そして土踏まずが痛い。

ちょっと早いけれど、空港へ向かおうという事になった。向かいがてら、カフェのようなところがあったら入ろうと言って、地下道を歩いた。

ラーメンを食べた長男は、レストランのような所に入る気はない。カフェをいくつか見つけて覗いてみたが、どこも満席だった。カフェだと居座りそうな人が多く、空きそうにない。

ロッカーを探せ

結局一駅分歩いてもカフェに入れず、なんば駅から御堂筋線に乗った。そして梅田駅へ。梅田駅と大阪駅は隣接している。徒歩で大阪駅の方のロッカーへ向かう。

途中、ものすごく混雑していて進めなくなった。信号だろうと思われるが、信号機まではまだまだ距離がありそうだ。

「何かイベントがあるんだよ、何とかしよう」

と夫が言った。しかし、私はピンときた。それほど大きくはないが、ビルにテレビ画面があって、みんなそれを見ているようだった。浮き足だった女子達もいるし、これはやはり、キム・テヒョンのセンイル動画ではないか?いや、絶対にそうだ。こういう繁華街のビジョンには絶対に出るはずだ。

そのうち列が進んだ。やはり信号待ちだったようだ。少し進んだら、その先は別に混雑していなかった。進む内に、若い男性が数人、画面を見てソワソワしているのを見た。あれ、やっぱりテヒョンじゃないかな?などと思った。結局、我々が信号を渡りきるまでは、同じような宣伝や天気予報が繰り返し流れているだけで、特別なものは放映されなかった。

「後ろ髪引かれてるみたいだけど・・・」

と夫が言うので、

「別に、全然」

と言った。しかし、その後駅の通路を歩いていると、

「お母さん!」

と次男が私を呼び止める。見ると壁を指さしている。おぉ、気づかなかった。ここにもテヒョンのセンイル看板が。3人くらいの女性がやはり前で写真を撮っていた。私も走って行って写真に収めた。これをツイートすると良い反応が得られるはず。それにしても、なかなか大阪の看板を見る事は出来なかった所、たまたま今日ここに居てラッキーだった。

BTSテヒョン(V)のセンイル看板

振り返ると家族が立ち止まって待っていてくれて、気まずい。いつもバレないように推し活しているのに、バレてしまった。たたたっと小走りに家族の元へ戻ろうとしたら、目の前に帽子をかぶった男性ビデオカメラをこちらに向けていてびっくりした。

あの人、何だろう。何を撮っているのだろう。帽子がBTSのJ-HOPEのようで、そのカメラを構える姿も彼に似ていて、一瞬ドキリとした。が、今日本にいるはずがないので違うのだ。いや、そもそも本物はもっと背が高いな。雰囲気が似ていると言うことは、つまりBTSのファンだったのかもしれない。私と同じように、テヒョンの看板をカメラに収めていたのかも。もしくは、写真を撮るファンをビデオに収めていたのかも・・・って、そうだとしたらちょっと怖いな。どこで使われてるか分からないし。

ロッカーを探すのにも一苦労した。何しろ、同じようなロッカーばかり。こっちだろう、あっちだろうとみんなで言い合って、若干白熱気味。そのうち、コインロッカーの地図を見つけて、鍵No.のアルファベットで探せるようになっていて、やっとどこにあるのかが分かったのだった。

一度デパートの中に入って3階へ行こうという事になったが、デパートの入り口から並ぶほど大混雑

「年末だから」

と長男に言われて、それにしてもデパートに入るのに並ぶなんてと思っていたら、入り口に消毒液があって、その作業のせいで流れが詰まっていた事が分かったのだった。

ずっと密を避けてきたのに、やはり外に出るというのは、常に安全というわけにはいかないものだ。

さて、荷物も回収し、再び伊丹空港へ。

伊丹空港

一つのミッションがあった。夫はお土産に必ず買いたい物があった。それは551芙蓉焼売豚まん。大阪にいくつも店舗があるが、どの店も行列が出来ていた。空港ならば少しはましなのでは、と思ってここに賭けてきた。だから、早めに空港へ行こうと思っていたのだ。

空港では、行列が出来ていたので551はすぐに見つけることが出来た。だが、列はそれほど長くない。20人は並んでいないと思われる。夫が並んだ。座れる椅子を見つけ、子供達には大きな荷物の番をしてもらい、私は自分の実家へのお土産を買いに出かけた。

あちこちで同じようなお土産物を見てきた。可愛いお花型のクッキーを何度も見ては可愛いと思った。結局それを選んだ。両親はおやつを食べるのでお菓子を買おうと思ったが、二人なのでたくさん入っている物を一箱買うよりは、少ないものを二箱買う方がいい。クッキーと、たこ焼き味のパイを選んで買った。

私が買い終わると、夫も豚まんなどを手に入れていた。そして、早めの夕飯を食べにレストランのある3階へ移動した。

551芙蓉の豚まん
551芙蓉の肉焼売(左)と海老焼売(右)レンジ調理で一部焦がした。焦げると固い

お好み焼き

いくつかレストランがあった。次男が、

「お好み焼きがいい!」

と言った。珍しく。本当に、高校生になって次男は変わった。7年前、4人で何を食べようかと話し合い、夫がラーメンにしようと言って、私と長男が同意しても、次男は、

「ラーメンは嫌だ

じゃあ何がいいんだ、と聞いても、

分からない。けど、ラーメンは嫌だ」

それで結局親の言う通りになるのだが、いつでも不満気味。大阪へ行った時だけではない。あの頃は毎回そんな感じだった。そして、その後数年は、何も言わず、何も望まず

何でもいい

だったのだ。それが、今は真っ先に何がしたい、何が食べたいと言うようになった。そうしたら、大抵皆それに従うから。それと、観光を楽しむというか、せっかく大阪に来たからこれを、という皆が理解できる主旨がある。皆が納得する。今回も、大阪に来たからお好み焼きでしょう、という主旨が分かるから、他に食べたいものがあったとしても、今はそれにしようと皆が了承したのだ。

店の外に椅子があったが、誰も座っていなかったので、すぐに入れると思った。時刻は17時頃。しかし、のれんをくぐると、

「すみません、満席なのでこちらでお待ちください」

と言われた。それで、外の椅子に座ろうとしたら・・・

4~5人の男性がその時に椅子にパタパタと座ったのだ。つまり、私たちの後に来た客が、満席だというのが聞こえたので、列の一番前に並んでしまったのだ。私たちはその人達の後ろに並ぶ羽目になった。酷くないか?普通、私たちに前を譲らないか?

仕方ない。列に並ぶべく椅子に座ったはいいが、フライトに間に合うのかどうか心配になる。お好み焼き屋はテーブルに鉄板があって、客は色々焼いて食べている。空港内だからそれほど長居する人がいるとも思わないが、時間的にまだ入ったばかりの客で埋まっているのではないか。

「何時に出れば間に合う?」

夫に聞かれ、

18時頃がベストかな。18時半でも大丈夫かも」

と言った。帰りも19時のフライトだった。1時間並んだらアウトだ。30分ならギリギリ間に合うか。

と思ったら、店員がメニューを配ってきた。とりあえずメニューに目を通す。すると、私たちの前に座っていた人達が店内に入った。そして、すぐに店員がオーダーを取りに来た。待つようなら他の店に行こうかと思っていたのに、これではもう他へ行けない。上手いな

注文し、じきに席に通された。そして、念願の牛すじも食べることが出来た。牛すじとこんにゃくの煮込み、すなわちどて焼き。串カツの店で、必ずと言っていいほどサイドメニューにあるどて焼き。しかし、量が少なかった。2つ頼めば良かった。

どて焼きとニンニクきゅうり
左からニンニクきゅうり、どて焼き、生ビール

ラーメンを食べた長男の事を加味し、お好み焼きは3つ頼んだ。しかし、結局長男も4分の1ずつ食べるし。いや、チーズが苦手なので、チーズがたっぷりの物だけ食べず、それを次男が2つ食べたのだった。

豚玉のモダン焼きトッピング。つまり焼きそば入り
スペシャルミックス(左)と餅チーズ(右)

無事18時頃に店を出る事ができ、保安検査場へ。もうハサミはないはずなのに、またもや長男が足止めを食らっていた。なぜに?

駆けつけると、ただ、ペットボトルの水を検査されているだけだった。液体は出すようにと書いてあるが、大きなバッグの中に入っていると、出さなくても特に何も言われない。長男は律儀に出したのだろう。まあ、ルールを守るのは良いことだ。

飛行機に乗り込むと、今度は最新の機体だったようで、座席の目の前に画面があった。リモコンも埋め込んであったが、特にそれを出さずとも、画面をタッチすると操作できた。映画なども見られるが、音が出ない。昔は座席ごとにヘッドホンが置いてあったのに、ないなーと思っていたら、離陸してからイヤホンが配られた。

せっかくなので、クラシック音楽を聴きながら本を読んだ。飛行機のゴーという音だけを聞くよりは、快適と言えるだろう。イヤホンは、袋に「ご自由にお持ち帰りください」と書いてあるので持ち帰ってきた。がしゅっと耳にはまるタイプで、コードは細いが、PC用に使えそうだ。

帰りの飛行機でもらったイヤホンの袋
帰りの飛行機でもらったイヤホン

タクシー

ドリンクサービスがあった。のどが渇いていたのでりんごジュースをもらった。相変わらずあっという間のフライトで、急いで飲み干す。そして、無事羽田空港に到着した。20時10分、予定通りだ。

夫が、私の足の疲れを心配して、

「駅からはタクシーで帰りなさい」

と言った。えー、そんな徒歩10分のところを?なんか、申し訳ない。夫と押し問答になったが、ハタと思いついた。夫は帰りにまた例の羽田近くの店に寄るらしい。豚まんなどの手土産を持って。と言うことは、洋服などが入った大きい荷物は我々が持って帰る事になる。家に持って帰る豚まんや焼売もある。そんな、一人減って荷物が増えた状態で、歩いて帰るのは確かに無理だ。それなら、もっと手前からタクシーに乗るべきだ。乗り換えずに済む場所から。

でも、次男はタクシーには乗らないだろうと思った。車酔いする中でも、最も苦手なのがタクシーだ。あ、バスとどっちかな。それで、次男だけ電車で帰ってもいいと言ったら、

「タクシーで帰る」

と言う。それだけ足が疲れたのかもしれないが、道頓堀を歩いた後、例のめまいが治ったようだ。今朝はちょっと電車に乗っても気持ち悪いと言っていたのに、いつの間にかタクシーに乗れるまでに良くなっていたとは。良く歩くべきなのかな

というわけで、タクシーに乗った。道は空いていて、快適だった。夫は心配性で、自分は乗らないのだが、我々がタクシーに乗り込んだ後、わざわざ運転手さんに、

「この子車に弱いので、優しめでお願いします」

と言っていた。運転手さんは苦笑い。多分、

「いつも優しく運転してるわ」

と思ってるだろうな。どのお客さんに対しても、酔わないように丁寧に運転している、というのが建前だと思うから。でも、実際運転の荒い運転手さんもいるし、念のため言っておく夫の気持ちも分かるが。それで、とても丁寧に優しく運転してもらって、快適だった。

長男が助手席に座って家の場所の説明をしたが、あまりにも分かりにくいので、私が後部座席からフォローしたのだった。大人のようでも、まだ未熟だ。大丈夫だろうか?ちなみに、今運転免許取得中である。

家に帰ったら、痛い足にハーバルリラックスシートなるものを貼った。これは、ホテルのアメニティに含まれていたものだ。使わなかった分を持って帰ってきた。それを貼りつつ、洗濯機を回す。疲れていても、つい後につけを回したくなくて、片付けやら洗濯やらをすぐにやってしまう主婦。もう立ち上がれないくらいの足なのに。

今日は2万歩以上歩いたらしい。いつも家に閉じこもっているチョコナッツにしては、すごい。足も痛くなるわけだ。

旅行最終日のヘルスケアデータ

これで、大阪旅行の記録は終わりにする。長文続きで申し訳ない。ここまでお付き合いくださった皆さまに、厚く御礼申し上げる。よき新年を迎えられ、2022年が幸多き年になるよう、お祈り申し上げる