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コロナワクチン接種レポ

こんなに早く打つ事になるなんて

新型コロナウイルスのワクチン接種が加速している。やいのやいのと国内がワクチン一色になっている印象の2021年6月中旬、自分の順番はまだまだだろうと思っていた。

オリパラボランティアの接種も始まっていたが、選手と直接関わる人が対象だった。私は他のボランティアさんとしか関わらない役割だったため、対象ではなかった。

Twitterを見ると、コロナワクチンの接種をしてきたとか、予約をしたなどという書き込みがちらほら。それを見る度に、ちょっと羨ましいというか、どうせ自分はまだまだだし、というひねくれた思いがよぎる。だから、自分が接種する事になっても、公表しない方がいいだろうと思っていた。

職場接種や大学の接種も始まり、きっと都立高校なんかもやるんじゃないかと思っていて、私が家族の中でも一番最後だろうなと思っていた。ところが、突然接種の話が舞い降りてきた。

オリパラボランティア全員対象で、築地市場跡でワクチン接種をするというもの。しかも4日間の間に集中してやるとか。そのお知らせが来たのが26日の土曜日。接種日が30日の水曜日から4日間。そんな強行スケジュールでできるなんて、俄には信じられなかった。

政策がコロコロ変わるとか、振り回されるとか、いろいろ批判はあるだろうが、遅々として進まないのがお役所仕事だったのに、コロナワクチンに関してはすごく頑張ってくれていると思う。お役所は公平・平等を旨としているために遅れる事が多いが、今はなりふり構わず、とにかく摂取率を上げるため、出来る人から手当たり次第にという所なのだと思う。私は、その変化を歓迎する。

と言うわけで、俄に自分のワクチン接種案件が浮上したわけだ。既に「接種するか、しないか」の問答は自分の中で済ませていて、順番が来たら接種する、という結論を出していた。だが、いきなり自分の番が来たら動揺した。一応、夫にLINEで相談。というか、確認。

「予約しちゃっていいよね?」

と。すると夫からすぐに

「しちゃえ!」

と返ってきた。よって、予約を試みた。

予約を試みる

とはいえ、7万人のボランティア。他の枠で既に一回目を受けた人もいるとしても、予約は取れないのではないかとも思った。殺到してサーバーダウンとか。

まず、E-learningサイトのワクチン接種のサイトを見た。内容を確認し、資料のダウンロードを試みる。しかし、時間がかかった末にダウンロードは出来ず。2回やってみたがダメだった。

資料は後にして、一応予約出来るかどうか、予約サイトに入ってみた。すると・・・初日の30日もがら空き。あれ?予約出来ちゃうね。

と言うことで、30日の14時半の予約を取った。

ちなみに、翌日もう一度資料のダウンロードを試みたら、すぐに出来た。そこから予診票と接種記録書を印刷し、必要事項を記入した。

接種日当日ー乗り換えに失敗

そして昨日だ。6月30日水曜日。築地市場駅に14:09に着く電車を目指して出発した。

余裕を持って出たが、なんだか人身事故があったとかで、乗り換えのところで予定が狂い、次の大江戸線になってしまう事が判明。それでも14:15には着けるから、余裕余裕。

大江戸線に乗り換える時、既に片方の電車が来ていた。

私が乗る電車はどっちだ?!階段を上りながら調べる。

えーと、都庁前行き?そうそう、こっちだ!これに乗らないとだいぶギリギリになっちゃうぞ!

そう思って飛び乗った。そして社内の路線図を確認。次の駅は・・・

がーん。やってしまった。反対だよ。

そうだった。大江戸線は丸いのだ。両方最後には都庁前に行くんだよ。

次の駅で降り、反対方面の電車を待つ。そうして、築地市場駅に着いたのは、14:21だった。バカだ・・・。

資料には、接種会場は築地市場駅から徒歩1分と書いてあった。それでも、地上に出てから1分なのであって、電車を降りてからは数分かかるだろうと思っていた。それで、14:09に着く電車ならちょうどいいと思っていたのに。

まあ、嘆いていても仕方がない。あまり急いで熱でも上がったらたまらんしな。と言うことで、多少急ぎつつ、歩いて接種会場に向かう。改札を出たところから、接種会場はこちら→という看板があちこちに出ていて、迷うことなく到着。

というか、地上に出たらもうそこが接種会場の入り口だと言っても過言ではない。横断歩道を渡ると入り口だった。

到着ー長蛇の列!

入り口にテントがあって、そこで予診票を見せるように言われる。私がそこに着いたのは14:25だったと思う。

予診票の「検診前の体温」の欄だけ見て通されたようだった。そして、2列で進む。前の人と間を開けて並ぶ。

今日は非常に良い天候だった。晴れていたのではない。どんより曇っていたのだ。6月にしては涼しく、雨は降っていない。風があって蒸し暑さも感じなかった。

半袖で来るようにと言われていた。その上に長袖のカーディガンを羽織っていた。並ぶので、本を出して読み始めた。例の難しい文字の「三四郎」である。しばらく列は動かない。

だんだん、曇っていても紫外線が気になってきた。暑くないけれど、手の指や首回りが焼けそうだ。焼けるとシミになるこれはいかん。

というわけで、日傘を出した。傘を差しながら分厚い本を読むのはあまり楽ではないが、致し方ない。と、傘を差した途端、列が動き出した。

そして、見たのだ。列の先を。

驚き。こんなにたくさん人が。

私は目の前の直線に20人くらい並んでいたので、その先がすぐ接種会場だと思っていた。ところが、敷地内のアスファルトの上にずーっと列が出来ていて、会場と思われるテントの中に入るまでにはどれだけ歩かされるか分からない。この列がこんなにのろのろと進んでいるなんて・・・一体どれだけ時間がかかるのだ?

考えが甘かった。私はてっきり、着いて15分くらいで接種出来て、その後15分健康観察の為に待機して、それで帰れると思っていたのだ。こりゃ、そんなわけないな。そう覚悟した。

列は続くよどこまでも

列はのろのろと進み、かと思えばばーっと進むこともあった。また、時々止まっている時もある。止まっている時及びのろのろ中は本を読み、進みが良い時には本を閉じて進んだ。そうやって、ちょうど1時間アスファルトの上を歩かされていたのだった。

そうして15:25頃、目的地であるテントに入った。ここでまず、予診票を確認してもらい、記入漏れがないかどうかを見てもらう。記入漏れがある人は書くスペースへ移動して書いていたようだ。問題のない人はまた列に並ぶ。

1時間の間、ずっと私の前にいたグレーのズボンを履いたサラリーマン風のおじさまが、また前にいた。ずっと左側の列に並んでいた我々だったが、おじさまが右側に並んだので、何となく私もその後ろに並んだ。何となく、ここでどちらに並ぶかで運命が決まる・・・などと考える。

ここまで来ると、それほどのろのろでもなく、どんどん進んでいった。身分証明書はいらなかったな、と思ったら、次は必要だった。またいくつかのブースに分かれ、予診票免許証を渡して本人確認をしてもらった。パソコンを見ながらの確認作業だったが、どのようにしていたのか。特に数字を打ち込んでいるような様子もなかったが。

そして、また列に戻る。もう、グレーのズボンのおじさまは見当たらなくなっていた。どんどん迷路のような所を進み、いよいよプレハブ内に。ここで15:30を回っていたと思う。

トイレはここにしかない、と書いてある。プレハブの入り口である。もしもっと寒い日ならば、外に1時間並んでいたら絶対にトイレに行きたくなるところだが、今日は大丈夫だった。むしろ、持っていたお茶を2,3口飲んだくらいだった。汗をかかないし、今日は楽だった。いや、むしろ寒かった。もし半袖だけだったらきっと寒かったに違いない。

プレハブに入っても、まだまだ列は続く。お医者さんがいるブースがいくつもあって、何番へ、と言われてそこに入る。お医者さんに予診票を渡し、問診。

「ひきつけは、小さい頃ですか?」
「はい、小さい頃です」
「お薬は、続けてくださいね」
「はい」

これだけだった。予防接種と言えば、もうかれこれ30年はしていない。昔、本当によく問診票を書いて学校に持って行き、学校で予防接種をしたものだ。今の子は学校ではしないけれど、昔は学校で集団接種だったのだよ。

その、問診票に必ず「ひきつけを起こしたことはありますか?」という項目があり、今回のは「はい・いいえ」しかないが、昔はいつも「何歳・何回」の記入もあった。いつも「2歳1回」と書いていたので、未だに覚えている。

もちろん、2歳の時の事など、記憶にない。だから、親がそう言うから書いていただけ。一応、今回もひきつけを起こしたことがあると書いたけれど、もう何十年も起こしてないのに、変かなあと思っていた。そうしたら、お医者さんはよく分かっていらして、先の会話というわけである。

それから、罹患中の病気や治療中の投薬などを記すところがある。接種とは関係ないと分かってはいるが、一応書かざるを得ない。「緑内障と貧血」だ。薬は「点眼薬鉄剤」。これを、続けていいと言われたのだ。

ちなみに、罹患中の病気に関して、「かかりつけ医に今日の予防接種をしていいと言われていますか?」という項目がある。このワクチン接種が決まったのが4日前だから、その後に眼科にも産婦人科にも行っていない。もちろん「いいえ」になる。が、これも問題なかった。

問診もすぐに終わり、また列に戻る。他の看護師さんが、並んでいる我々の予診票を見て、ちゃんと問診してもらったかどうかを確認してくれていた。そして、また列に並んで次へ。

半袖よりノースリーブ

ここで、ようやく接種会場の部屋に入る事になった。そして、「肩を出せ」と言われた。

半袖がいいと言われていたが、肩を出すとまでは聞いていなかった。私は二の腕に注射されるものと思っていた。だから、半袖をまくればOKだと思っていたのだ。

今日の服は、半袖とはいえ袖が割と細身だった。肩までまくり上げる事は出来たが、ギリギリ。こういう事なら、半袖というよりもノースリーブ推奨にして、「肩が出る服」と言っておいた方がいいと思った。会社帰りと思われる方も多く、長袖のワイシャツの人もたくさんいた。「ワイシャツは脱いで」と書いてあった。確かに、これじゃまくるだけでは無理。

15:35頃、接種してくれる看護師さんの前へ。ちょっとだけど、楽しくお話して注射。

「ちくっとしますよー」

と言われて、刺される瞬間はちょっと目をつぶる。確かにちくっとしたが、それだけ。筋肉注射は初めて受けたけれど、接種自体は皮下注射と変わらないと思った。

そして、接種記録書にシールを貼ってもらい、この部屋を出る。しかし、この接種の部屋は非常に騒々しかった。たくさんの打つ人打たれる人誘導する人シールを貼る人たち。狭い部屋にたくさん人が居て、声を出すのでそれはもう。「定期的に換気しています」と書いてあった。

打った後は、「接種は完了しましたね?」と2回くらい確認された。声の大きな人がいた。「何番へどうぞ!」という誘導の方。のどに悪そう。元々築地で働いていた人だったり・・・妙な事を考えた。

接種後の待機

また、接種記録書の確認をしてもらい、次は15分の待機場所へ。少し丸いすに腰掛けて待ち、それから誘導された。バスへ。

並んでいる時にずっと気になっていた。大型観光バスが手前に6台、おそらく奥にも6台は止まっていて、ずっとエンジンをふかしているのだ。想像はしていたけれど、このバスの中が健康観察の待機場所となっているのだった。エンジンをふかしているのは冷房をかけるからだろうなと思っていたが、中に入ったら暑い。今日は涼しいのだから、冷房ではなく窓を全開しておいた方が涼しいのではないか、と思った。

隣や前後に座らないように座席に×印が貼ってあった。×のないところに座った。これが15:40だった。バスの匂いがちょっと気になる。バス酔いする人って、このガソリンの匂いが苦手だったりするではないか。マスクしているからこれでも和らいでいるのだと思う。

さて、まずは今日の時間の記録をスマホにメモ。明日になったら細かい事は忘れてしまうからね。そして、本を読んだ。また「三四郎」だ。相変わらずどんどん進む様子のない物語。ただ、主人公の大学生が、女性たちと交流して行くお話だな?という事は分かってきた。旧仮名遣いと旧字体が趣深い。

時々看護師さんがバスの通路を通って見回ってくれていた。あまり下を向いて読んでいると心配されるかな?などとそれこそ心配したりした。そして、15分経った15:55、ようやく解放された。

外に出ると、もわっと蒸し暑さを感じた。やっぱり冷房が効いていたようだ。そうか、一団が出る度に換気をするので、一時的に冷房ゼロ状態になるのかもしれない。

もう、後は勝手に帰るだけ。最後に「警察の方はこちら」と言われて、思わずそこに立ち寄りそうになってしまた。今日はボランティアだけかと思っていたら、警察官もいたようだ。

そういえば、アクレディテーションカードは必要なかった。

接種後の副反応は

気分も全く悪くなく、注射したところも触っても痛くない。義母や父が接種を済ませていて、押すとちょっと痛いくらいで、何ともないと言っていた。私もそうなのかな、最近免疫力なさそうだしな、などと考えていた。

家に帰ってきて、小説の投稿をして、夕飯を作って。その辺までは何でもなかった。

夕飯を食べた後、テーブルに肘をついて腕に体重を掛けようとした時に「無理!」と思った。左腕に体重を掛けようとすると上腕が痛い。来たな、と思った。

だんだん注射したところが痛くなってきた。

実は、元々右の上腕が痛い。ここ1、2年くらいか、どうも腕を上げようとすると痛い。四十肩だか五十肩だか知らんけれども、右だけが痛いのだ。

ここへ左の上腕も痛くなってしまった。こりゃ困った。腕が上がらない。そして、右よりも左の方が痛い。

痛みのピーク22時過ぎだろうか。眠くなったのかだるくなったのかよく分からず、それでも無理矢理24時頃まで起きていて、布団を敷いて寝た。敷く事が出来たのだから、大した事ないのだが、それでも、左を向いて寝る事が出来なかった。痛くて。

明け方に、時計を見ようとして腕を伸ばすのが痛くて、右の方がましだから右手で時計を取ったけれども右も痛くて、トホホだった。けれども、そっと左を向いてみたら、痛くなかった。翌日の方が痛みが強く出る人が多いらしいが、私は夕べがピークで、今朝の方がだいぶましになっていた。

腕が上がらないほどでもなくなったが、まだ左腕は痛い。今もまだ右の方がましだ。

けれども、副反応が出るのは若い証拠。と、思いたい。熱は出なかった。ここ何年も、風邪を引いても熱が出なくなってしまったので、出ないだろうと思っていたよ。免疫力が下がっているのは確か。ワクチンは必要である。

腕が痛いくらいで、大した副反応もなく接種出来た。2回目の方が強く出るという副反応だが、今度はどちらの腕に打つのだろう。右だろうか。この、四十肩だか五十肩だかが治ったりはしないかと、密かに期待しているチョコナッツであった。

ボランティア活動再開

さあ、いよいよ3日後からまたボランティア活動が再開する。1ヶ月空いてしまったので、いろいろ変わっているのではないだろうか。不安と期待と共に、頑張って張り切って気をつけて、行ってこようと思う。そして、どうかオリンピック、パラリンピックが無事に開催され、医療の逼迫や経済の打撃がこれ以上ひどくなりませんようにと、願うばかりである。

三四郎

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