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2024ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムボランティア

お友達からの情報で、自転車のレースがさいたまで行われる事を知った。そのボランティアを募集しているという。これはやらねば。ちょっとさいたま新都心は遠いけれど、何と午前・午後・全日と活動時間を選ぶことができるということで、午後なら多少遠くても全然大丈夫じゃん、と思って応募したのだった。

事前に説明会があり、その時には与野本町駅近くの施設まで出向いた。こういう地域性の高いボラ活は、説明会が現地近くで行われる事が多いが、大抵交通費は出ない。地元の人が多いから、それほど交通費がかかっていないという想定なのだろう。しかし、埼玉まで行くとだいぶ電車賃がかかってしまうこちら。2回もさいたまへの交通費がかかってしまうので、出来れば説明会はオンラインも選べるようにしてもらいたい。

とはいえ、埼玉は私の出身地。説明会の後、数駅移動してお友達とランチをしたのだが、その辺も我が母校の中学校の近くで、懐かしいというかなんと言うか。だから良かったのだが。

さいたまクリテリウムは11月2日の土曜日。この日が近づくにつれ、どうやら天気が悪いらしいという事を知る。台風から変わった低気圧がこちらへ向かってきて、前線を刺激して大雨が降るとか。何を着たらいいのか、寒いのか暑いのか。迷っていたら前日になり、どうやら日中は雨が止むらしいと知る。夕方からは激しく降るということで、レースがその前に終わるといいが、と思っていた。

当日・さいたま新都心駅

さて、本番の日を迎えた。さほど早起きをしなくていいのでやはり楽だ。お友達は全日の活動なので、新都心は雨だ、とLINEで教えてくれた。我が家の辺りも雨だった。日中止むにしても、行く時に雨が降っているならばレインブーツにしようと決めた。

いつも実家に行く時と同じ時間の電車に乗り、実家の最寄り駅で乗り換え、さいたま新都心駅へと行った。実は、この駅に降り立つのは初めてである。説明会の時、

「さいたま新都心に行った事のない人!」

と言われて、手を挙げたのは私1人だったと思われる。申し訳ない。私が埼玉に住んでいた時代の、最後の方にさいたま新都心駅が出来たわけで、さいたまアリーナに行く機会もなく。

それにしても、駅に着いたらちょっとびっくり。近代的というか、かっこいいというか。さっきまで見てきたこの辺の駅とはだいぶ様相が違う。

改札を出るとさいたまクリテリウムの幟が。そしてたくさんお店が出ている。後でこの辺を物色しようと思った。

どっちがさいたまアリーナかな、と思ったが、迷うはずもない。改札を出て左側にだけ、クリテリウムの幟やらお店やらがあったから。左へとどんどん歩いて行く。雨は小降りだが、屋根があるので傘はいらないようだ。

けっこう人が出ている。

けやき広場に到着したようだ。因みに、けやきは埼玉の県木である。屋根の下だけを歩いていたのでは、お店の物が買えない様子。着ていたパーカーのフードを被り、屋根の下から出てみた。

クレープとか、お酒とか、ローストビーフ丼とか、フランクフルトなんかが売っていた。テーブルが置いてあり、立って食べる事もできる。木の椅子もあったが、びしょびしょになっていて座れそうもない。

どうしようか、ローストビーフ丼でも買って立って食べようか。時刻は11:45といったところ。集合まで1時間ある。食べ物以外が売っている方もちょっと見てから、と思ってそちらへ歩いて行くと、その横にフランス料理特集、みたいな場所があった。大きなテントがあり、その下に椅子とテーブルが設置してある。その周りにはフランス料理のお店がそれぞれ店を出していた。やっぱりここで買おう。

しかし、テントの下はほぼ満席。1人くらい入れるかと思ってぐるっと回ってみたが、どうやら本当に空いていない様子。だが、幸い雨がほとんど止んだ。テントの外にもいくつかテーブルと椅子があり、そこに座っている人も1人くらいいた。水が染み込まない椅子が置いてあるから、ティッシュで拭いて、タオルを敷いて座るとか。そんな算段を付け、食べ物を買おうと物色した。

ちょっと寒いから温かい物が食べたい。これは、と思ったビーフシチューなどのお店はかなり行列が出来ていた。あまり並んでいると時間がないかもしれない。あと、骨付き肉が美味しそうではあるが、今この中で1人で食べるのはちょっとハードルが高い。

おっと、なんか美味しそうなものを見つけた。ここにしよう。お食事メニューは一つ。「フォアグラのムーステリーヌと牛肉の煮込みタータステーキニョッキのトリュフ香味添え」。なんか、ものすごくたくさんの物が入っているではないか。決まりだ。

数人並んでいた。後ろに並んだ。隣のお店では「温かいパスタいかがですかー」と言っている。それも良さそう。だが、写真がミートソースで、他は字が書いてあるだけで写真がなく、何となく選べない。まあ、ニョッキがいいや。

順番は割とすぐに回って来た。スパークリングワインを注文する人が何人かいて、時間がかからなかったようだ。会計のところにQRコードがあったので、ペイペイかな?と思ってよく見たら、さいコインだかたまポンだかのQRコードだった。これは、後々説明する。

私は「このフォアグラの……」と注文した。名前長いし。すると、

「ご一緒にバゲットはいかがですか?」

と聞かれた。

「このニョッキは少ないですか?」

と聞いたら、少ないですと言われ、じゃあバゲットもと言って、その時なんか2千いくらと言われた気がした。私もあまり値段の事を考えておらず、消費税が入ると2千円を超えるのかな、などと思ってしまった。現金で1万円を出した。すると、おつりをくれたのだが。

あれ、お札を8千円くれたよ。でも、2千円以上の物を買ったのに8千円くれたら間違いじゃないのか?いや、私の計算違いか。黙っていればいいか。注文は通り、後ろでビニール袋に入れたお皿を用意してくれている。うーん、やっぱりなんか気持ち悪いな。

「あの、おつりで8千円はもらい過ぎじゃないですか?」

私が言うと、お店の女の子は計算機でもう一度計算し、これで大丈夫ですと言った。おつりは8千2百円だと。私は腑に落ちなかったが、そう言われたならそうかと思い、そのままに。でも、後でメニューをブログに書く為に看板の写真を撮ったら、よく分かった。1600円のメニューにバゲット200円で1800円だったのね。2千いくらというのは空耳だったのだ。税込み価格だったのだ。やれやれ。

食事を受け取った時には、また雨がポツポツと降り出してしまった。これだと屋根のないテーブルはきついな。傘を差しながらというのもありだが。どうしても席が空いていなかったらそうするとして、もう一度席を探した。

空いている、と思ったらテーブルの上にタオルが置いてあって、席が取ってある状態だったりして、なかなか見つからなかった。が、とうとう見つけた。しかも真ん中ではなくテーブルの端っこがポツンと空いていたのだ。そこへ急いで行き、

「ここ、よろしいですか?」

と、向かい側に座っている男性に声を掛けた。すると、その男性はお連れの女性が他に3人くらいいて、皆さんでどうぞ、どうぞと言われた。良かった。しかし、1人でじっくり味わう予定がちょっと狂った。

食事

私が腰を下ろすと、斜め前の女性から、

「レースを観に来られたんですか?」

と聞かれた。それで、

「午後からボランティアをするので、その前に食事をしようと思って。休憩中にはレースも観たいと思ってるんですけど」

私がそう言うと、えらーい、とかすごーいとか、口々に言われた。

因みに、この方々は私と同年代と見受けられる。親戚関係なのかもしれない。なんとなく。

「そんな美味しそうなもの食べたら、お酒が必要じゃないですか」

というような事を、前の男性に言われた。

「ワインが欲しくなりますよね。でも、流石に活動の前には飲みません」

などと答えた。さて、あまり時間もないので食べなくては。あれ、袋にソースが付いてしまっているから、お皿を取り出すとちょっと大変な事になるかな。

ということで、このまま。写真に撮ったが見栄えがよくない。

まずはお野菜から。カップに入っているやつ。冷たい。そしてすっぱい。次に真ん中の茶色い塊を。

ハンバーグに見えが、なんだかコンビーフのような雰囲気。私はこれがフォアグラなのかと思ったが、メニューを後で見たら牛肉のタータステーキとやらなのか。つまりコンビーフなのかな。ちょっと思ってたのと違う。そして、プラスティックフォークで食べていたら食べにくい。

そうだ、バゲットにソースを絡めてと言われたっけ。と、思って一口大にちぎったバゲットにソースをつけ、口に入れたらソースがズボンの上に落ちた。ありゃりゃ。

「ウエットティッシュありますよ」

と、前の男性に言われた。おいおい、見ないでよ。私はさっき手を拭いた自分のウエットティッシュがあったので、あります、と言って辞退した。落ち着かない。でも、黙々と食べる。

ビニールから頑張って取り出せばよかったのかもしれないが、そのまま食べて、バゲットにパンを付けて食べた。もうこぼさいぞ。バゲットは2切れだったが、1切れはバゲットではなくデニッシュだった。パンは冷たかった。食事全体はぬるめ。寒いからしょうがないね。まあ、ソースは美味しかったし、バゲットもデニッシュも好きだからいいけれど、前の人としゃべるのかしゃべらないのか、よく分からない状態だったので、なんだか落ち着かなくて味を感じにくかった。とにかく急いで食べたという感じで。ほんと、ワイン1杯でも飲めば良かったのかも。いやいや、たとえ酔ってなくても酒臭くなったらやっぱり困るな。

食べ終え、周りの人に挨拶をして席を立った。しゃべれて、座る事が出来て良かったけれどね。

テントの下から出ると、けっこう雨が降っていて傘を差した。ゴミを捨て、けやき広場を一回りしてみた。協賛企業の試食、試飲できるものがたくさんあったが、閑古鳥が鳴いている。興味のあるものがなかったので、私も素通りしてしまった。

さいたま市みんなのアプリ」を入れるとクレーンゲームでポイントゲットか日用品がもらえるキャンペーンをやっていた。アプリは入れてある。これが、先ほどのお店で見た「さいコイン」などのアプリだ。

説明会の時に、活動当日に500円分のポイントをくれるから、さいたま市みんなのアプリを入れておいてくれと言われたのだ。つまりもう入れてあるので、それを見せて日用品をもらう事にした。日用品はラップかお菓子だった。なんだかお菓子に惹かれてしまい、プリングルスをもらった。自分ではなかなか買えないやつ。罪悪感から。

集合

最初にご飯、と思っていたものだから、集合場所をちゃんと把握していなかった。今から資料を出して確認。ああ、さいたまアリーナに入るのか。

Bゲート付近のエスカレーターを上ると書いてあったから、Bゲートを目指していたらBゲートに着いてしまって、あれ?エスカレーターは?と思っていたらスタッフさんに案内された。というか、私はこの時までエスカレーターではなくエレベーターだと思っていた。

案内された場所に行き、エレベーターに乗り込み、乗ろうとしていた人がいたので待って、扉を閉め、4階のボタンを押したら明かりがつかない。つかない場合は止まらないのだと書いてある。

エレベーターを降りた。なんか、エスカレーターと書いてあったような。エスカレーターに乗った。

今2階から乗ったから、次は3階だと思ったが、そこでエスカレーターは終わりだった。エレベーターはあるが、さっきのエレベーターだろうから止まらないはずだよな?

とにかくトイレマークがあったから、トイレに行った。トイレから戻ってくると人がいた。さっきは時間が早すぎたようだが、今ちょうど12時半で、12時45分集合だから、そろそろ受付に人が現れたようだ。どうやらここが4階でいいみたいだ。受付へ行った。

資料を渡され、ジャンパーはサイズを選んで持って行くようにと言われた。Lサイズからだと言われたので、一番小さいそのLサイズを持って中へ入った。ここはボランティア控室だ。既に午前中から活動している人たちが休憩していたりする。

集合して座った時、隣の人に話しかけた。その男性は今日がボランティア初日だと言った。クリテリウムのボランティアが初めてなのかと思ったら、ボランティア活動自体、初めてなのだそうだ。

「色々教えてください。よろしくお願いします」

と、とても初々しい。私よりもだいぶ若い男性だった。

12:45になった。我々の班はこの辺で、とリーダーさんに言われて移動した。1人まだ来ていないけれど、と言ってリーダーさんが説明を始めた。結局その1人は来なかったので、5人とリーダーさんという班だった。私のお友達の1人も、昨日から発熱があって今日はお休みだった。この欠席の方も体調を崩されたのだろう。

シフト表を渡された。13時から14時はオリエン、見学と書いてあった。どこかへ見学しに行くのかと思ったら、待機のままだった。そこへ、既に活動していたお友達から連絡があり、控室に来てくれたので、そのお友達の所へ行って休んでいた。すると、例のさいたま市みんなのアプリに入れるポイントをくれると言って、スタッフさんがQRコードを持ってきてくれた。ちょうど私たちがその話をしていたからだ。

私が、このアプリを入れた時、試しにチャージするというところをタップしたら「マイナンバーカードの認証」が必要だと出てきて、認証しようと思ったらそのためのアプリ「マイナサイン」まで入れさせられた。そんな事を言っていたら、スタッフさんが来て、

「マイナンバー認証は必要ないです」

と言う。でも、私はもうしてしまったのだ。してしまった、と言っても、必要ないです、と繰り返された。まあ、いいけど。分かったけど。

それで、その時にQRコードを読み取り、500円分の「たまポン」をもらった。なんだかややこしい。さいコインというのは、チャージして使う電子マネーで、たまポンというのはポイントだとか。でも、今もらえたのはありがたい。さっきの食事もたまポンで支払えたという事は、また休憩の時にけやき広場へ行けば、何か買えるだろう。私は普段さいたま市で買い物をしないので、今日使ってしまうのがいい。

でもこのアプリ、さいたま市民にとってはいいと思う。ゴミの日カレンダーもあるし、行政への申請もできるようだ。うちの区にもあればいいのに、こういうの。

それから、私がまたグループのところに座っている時、いつも会うボランティア仲間にバッタリ会った。その方が、この間の東京ハーフマラソンのブログ読みましたよ、と言ってくれて、大活躍でしたね、と言われた。その時、私は自分が何の役割を果たしたのか、全然思い出せなかった。まだ2週間くらい前の話なのに。びっくり。

「お子さんがお熱で大変だったんでしょ?」

と言われて、ああ、そうだそうだと思い出す。だが、役割なんだっけ?

「手荷物でしょ?」

と言われて、ああ、そうだ!思い出した。はっきりと思い出した。他人の方がほっぽど覚えているってどういう事?お恥ずかしい。私は細かい事を覚えていて時々頭がパンクしそうになるから、こうしてブログなどを書いてアウトプットをして落ち着くのだが、書くと忘れるのだ。若い時はそうでもなかったが、この年になるとね。そもそもこの2週間に色んな事があって、他のボラ活の説明会もあったし、謎解きとかもあったし。手話のオンライン講座もあったし。いや、言い訳かな。

活動開始

ずいぶん待たされたが、やっと移動になった。13:45である。集合してから1時間経っている。集合が早すぎやしないか。少なくとも30分は早すぎなような。午後からの人はまだいいけれど、シフト表を見ると午前からの人も活動開始が10時よ。9時半から準備・移動になっているけれど。確か集合は7:45だったはず。お友達も、集合が早すぎだと言っていた。これなら9時集合でも良さそうに見える。もちろん、お休みの人がいたりして、それならこうしよう、と変更したりする場合の時間が必要というのも分かる。だが、集合してから長く待たされるのも辛いのよ。家であれが出来たのに、という事も多いのよ。

そうそう、自撮りしてXに投稿した。その写真がこれ。

だが、ジャンバーの下に着ていたパーカーが、やっぱり暑いとなって脱いだらすっきり。また自撮り。

これ、何度も下のパーカーを着たり脱いだりしてしまった。暑いと思うと脱ぐが、空調の下で座っていると寒くなって着る。外は寒いが建物の中は暑いかな、などと考え、結局着ないで腰に巻いて活動したのだった。

さて、移動した先はさいたまアリーナのAゲート。チケットを持ってきた人に、リストバンド埼玉新聞の号外を渡すというもの。

いくつかのレーンに分かれており、ボランティアが2人ずつレーンに入った。

しかし、人が来ない。前やその前、後ろのレーンには続々と人が入ったり出たりしているのに、このレーンには全然来ない。結局1時間に2人しか通らなかった。ここは3階バルコニー席の人だけが通るレーンだったようだ。知らなかった。

それでも、前や後ろを人がたくさん通っている間はニコニコして立っていた。リーダーさんがやってきて、

「問題ないですか?」

と聞いてくれて、更に、

物足りないですか?

と聞いてきた。なので、

雰囲気を楽しんでいるので、いいんです」

と言った。そう、何かをやりたいというよりも、イベントの雰囲気を味わいたいのだ。なかなか1人では味わえないものだから。ただ立っているだけでも、お客として1人で立っているのは全然楽しくないが、こうしてお揃いのスタッフジャンバーを着て、皆で立っているのは実に楽しい。今日は全然疲れないな。

人生相談

だが、どのレーンも誰も通らないと、ちょっとつまらない。隣に立っていた女の子は、立ったまま目を閉じていた。寝ているようだ。若い子はいつでも眠いものだからね。

スタッフさんも若い女の子で、私もちょっと会話に入るけれど、若い女子2人でしゃべっている事もあった。スタッフの子が、こんな3階バルコニー席なんて意味無いですもんね、誰も来ないですよ、なんて言うから、なるほどなと思った。何でも1万6千円の席だとか。無料の席もあるのに、そんなに高い席には確かにあまり人も来なさそう。タオルがもらえるそうだが。

しかし、スタッフさんが途中で代わった。次の女の子は実に真面目な感じで、よろしくお願いします!と言ってくれた。人それぞれだなあ。

ところで、一緒にボランティアをやっていた女の子は、

「もう、就活がうざいんですよー」

と、悩んでいる様子だった。大学3年生のようで、メディア系を希望しているのだが、倍率が高すぎて大変だと。最近はエントリーシートに大学名を書かなかったりするようだけれど、どうなの?と聞いたら、書くところと書かないところがあるそうだ。それで、

「受験も頑張ったんですけどねー」

と彼女はぼやく。聞けばその子は超有名一流私立大学に通っていた。いや、こちらから大学名を聞いたわけではなく、彼女の方から言ってくれたのだ。で、受験の時には今頑張らなかったら人生終わり、みたいに言われて頑張って来たそうで、いつでもそう言われて、今失敗したら人生詰むと言われて、そうしたらいつでも人生失敗できないですよね、と言う。ああ、そうか。私が今読んでいる難解な本に書いてある事がリンクした。この本の感想文は後ほどブログにしたためるが、学歴の高い子、一流大学に通っている子ほど、精神を病む傾向にあるそうだ。そこまででなくとも、無気力だったり、自立していなかったりするとか。

そう、彼女は言っていた。今まで、受験とか習い事とかずっと頑張って来た。それで、挫折した経験を聞かれたりする。挫折した経験がないと人生が浅いと言われると。彼女は頑張って、すごく頑張って人生を成功させてきた。それなのに、挫折して来なかった事が悪いみたいに今になって言われるのだろう。辛いねえ。

社会人1年目の長男が、就活で一度は挫折しかけたけれど、方針を替えて上手く行った話や、私が就職氷河期にどうしたか、という話をした。まあ、何十年も前の私の経験は今の人には参考にならないけれど、ただ一つ息子に言えたのは「ダメだと思ったら一度見直すといい」だったとか。

交代するボランティアさんが来て、暇なところがいい、などと言っていたので、ここは暇ですよと言ったら、

「人生相談できるくらい暇ですよ」

と、女の子が言っていたのが面白かった。そうか、大変なんだな。私が行きたかった大学に行った彼女は、今、挫折しているところなのだろう。学歴が全く活かせてないですよ、と言っていた。無理に良い大学に行く必要がなかったのか、という風に考えたら辛い。頑張った分だけ、これからいい事があるといいのに。

休憩

1時間の活動が終わり、1時間後の活動まで休憩になった。ただし、15分前に集合なので休憩時間は45分間である。

夫からLINEに写真が来ていた。紙コップに入ったビールと、骨付きのお肉。ああ、あの行列に並んだのか、と思ったら、さほど並ばなかったと言う。時間によりけりか。

休憩になったと送り、私はけやき広場へと向かった。腰に巻いていたパーカーを上から羽織っての休憩である。持ってきておいて良かったと思った。控室に戻る必要がないからだ。

クレープを買おうかと思ったら、店先にQRコードがなく、たまポンが使えるかどうか分からなかった。それに、クレープではちょっと多い気がして辞めた。グッズを見ようかと思っていたのに、途中で、

「チーズケーキいかがですかー」

という声に思わず立ち止まった。チーズケーキとプリンと、チョコレートケーキが並んでた。しかし、チョコレートケーキに見えた物はチョコレートチーズケーキだった。あ、美味しそう。しかも、たまポンが使えてお値段500円。ちょうどいい。今日は夕飯が遅くなるだろうから、3時のおやつを食べておくのがいい。

ということで、即買った。グッズにもちょっと興味があったが、まあいい。チョコレートチーズケーキを持って帰れるかと聞いたからか、小さい保冷剤をビニール袋に一緒に入れてくれた。

夫から、今いる場所が送られてきた。私もレースを見ようと思っていたので、合流しようかと思った。しかし、夫がいるのは駅の反対側だった。まあ、見るならこの辺がいいと私も聞いていた場所だったのだが。

そっちへ向かってみた。が、間違えた。駅と反対側へ行ってしまった。そこへ、自転車の集団が通った。上から見下ろした形だが、見る事が出来た。雨が降って来てフードを被った。傘を置いて来てしまった。レインコートも持ってきていたのだが、全部控室だ。

やっぱり行くのは辞めておくと伝えて、控室に戻った。あと15分くらいしかないが、少しでも食べよう。

席に座り、ケーキを開けた。食べ始めると、どこかで電話が鳴っている。と思ったら、私だった。夫から。こちらから掛ける。

「もう控室に戻っちゃった。チーズケーキ食べてるの」

などと小声で話す。周りには同じグループの人が2人か3人座っていた。ケーキはとっても美味しいのだが、ポロポロするので食べにくい。やっぱりプラスティックのフォークなのだが、差すとポロポロっとこぼれる。後から考えたら、お昼にもらったスプーンを開けずに持っていたから、それで食べた方がましだったかもしれない。

夫は私がいる方へ移動してきたみたいだった。でも、私が控室に入ってしまったので、何か食べて帰るという事だった。一緒に見るには45分では無理だった。夫は45分ギリギリまで外でレースを見られると思っていたかもしれないが、控室までの距離もあるし、トイレに行っておくとか色々あって、15分前には控室に向かう必要があった。電話があったのがまさにその15分前だったのだ。

ちなみに、控室の階のベランダからレースが見られると聞いていて、ケーキを食べる前にちょっと出てみた。ちょっと見られた。

ケーキは無事食べ終わり、45分になってリーダーさんの説明が始まった。

そうそう、私以外は全て男性だったこのグループ。最初は集まって座っていてもシーンとしていて、私も他へ行ってしまっていたし、グループ同士話す事がなかった。しかし、この時にはたまポンの授与もあったし(私はさっきもらったのでなし)私が、たまポンでケーキを買ったと言い、そんな話から色々みんなでしゃべった。まさに打ち解けた瞬間だった。よかった、一度はそういう感じになれて。

アンケート

16時からは「アンケート」の活動だった。経験者の話によると、これが一番大変だと言う。同じグループの、今回ボランティアが初めてだと言った彼も、アンケートは大変だって聞きました、と言っていた。そう、アンケートに当たってしまい、ちょっとショックを受けていた。アンケートを来場者にお願いするのだが、そのアンケートが長くて、途中で嫌になってしまう人もいるらしい。

リーダーさんからの説明を受け、マニュアルにも書いてある「セリフ」があった。クリテリウムの観戦をされた方ですか、とか最後までご回答いただけましたらクリアファイルをお渡ししますとか?

こんなの、言えるわけがない。という気がした。あと、アンケートをお願いするのもあまりしつこくやりたくないし。だが、私には何となく秘策があった。

まず移動した。そう、QRコードを読み込んでアンケートに答えてもらうのだが、それは思ったよりも小さい紙切れだった。名刺大。びっくり。持って行く間に落として飛ばされて無くしそうで、カバンの中に入れて運んだ。

我々の活動場所はけやき広場の1階だと言われた。え、あの広場?雨だと濡れるのでは?と思ったら、1階は屋内だから大丈夫だと言われたのだった。え、1階が屋内?つまり、私がご飯を食べた場所は2階だったのか。

1階にエスカレーターで降りた。ローソンのある出入口があり、その前はレースが見られる場所になっていた。この辺と、反対側と二手に分かれる事になった。私を含めた3人はこのローソンの前に立つ事になった。

1人が大きなQRコードを持ち、1人がクリアファイルを持ち、もう1人は何も持たない私だった。そこで、私はクリアファイルを1枚もらった。

そう、私は説明を受ける時に話していたのだ。クリアフィルなんて欲しがる人があまりいないのでは、と。もっとタオルとかなら釣れるけど。クリアファイルってどこでももらえて、家にたくさんあるものでしょ。

ところが、実際にクリアファイルを見たら考えが変わった。これは欲しいでしょう。これなら釣れると。

そこで、クリアファイルを掲げ、これをもらえるというアピールをしたらどうかと思ったのだ。QRコードとクリアファイルを並べて持ち、

「アンケートお願いしまーす」

と言う。

「クリアファイルもらえまーす」

とも言う。いや、それはちょっとおかしいか?やっぱり、

「クリアファイルをお渡ししてまーす」

に換えた。

「アンケートにご協力お願いしまーす」

にも換えた。すると、案外QRコードを読み込みに来てくれる人がいる。最初の人にはクリテリウムの観戦に来られたのか、と聞いたけれども、今ここにはカッパを着て外を見ていて、そこから戻って来た人ばかりだから、やっぱり聞くのは辞めた。自分から答えようとしてくれる人、このクリアファイルが欲しいと思う人は、みんなクリテリウムのお客だよ。

そして、「長いので、頑張ってください!」と言ってから始めてもらった。これは重要だと思う。

ちょっと寒かった。いや、寒くは無いのだが、手が冷たかった。不思議と、立っている事に疲れは感じなかった。

多くの人が、長いアンケートに答えてくれた。2人ほど、時間がないという事で途中までになってしまったが。やはり初めに長いと言っておくのは良かったと思う。他の2人にも共有した。

リーダーさんが、ファイルを何枚渡したか、などと時々聞きに来た。それと、やはり問題ありませんかと聞きに来てくれた。とても今日は対応が丁寧というか。丁寧過ぎるくらいだ。

いつの間にか、クリアファイルの残りが少なくなった。無くなったら反対側の人からもらうようにと言われたので、私がもらいに行って来ると言ったら、男性が自分が行くと言って取りに行ってくれた。しかし、逆に反対側の人からクリアファイル1つちょうだいと言われて2つ渡し、とうとうクリアファイルが無くなった。

17時半までの活動予定だったが、17時にクリアファイルが無くなった。はじめは無くなったら渡さないだけで、アンケートは続けるという事だったのだが、やっぱり無くなったら終了という事に変わったようで、17時頃に活動終了となった。リーダーさんも、クリアファイルが無くなるとは思わなかったと言っていた。いや、クリアファイルのデザインが良かったからでしょう。

余ったらもらえるかな、と期待していたのだが、余らなかったので当然もらえなかった。いや、私はクリアファイルは要らないのだ。説明会の時にもらったステッカーは、ポスターと同じデザインだと言われたが、クリアファイルも多分同じ。だからその写真をもう一度載せておこうか。

活動終了

外は暗い。レースは17時より前に終わっていた。そう、最後の方はすごい迫力だった。地上で見るとまた迫力満点だ。60㎞も走るのに、あんなに速く走るんだからね。すごいわ。

レースの終わった頃が最もアンケートのかき入れ時だった。それから活動を終了してエスカレーターを上って行くと、何とエスカレーターには屋根があるのに雨が降って来るではないか。思わず頭を抱えた。横の窓から吹き込んで来ていたのだ。

外はものすごい雨と風だった。屋根の下を歩いて控え室に戻っているのだが、横殴りの雨で頭まで濡れる。私は腰に巻いていたパーカーを取り、フードだけ被った。髪の毛が濡れると広がるし寒しいね。

控室に戻り、荷物の整理をした。色々濡れてしまったが、控室に置いておいたカバンの中まで濡れている!と思ったら、保冷剤のせいでビニール袋が若干結露していたのだった。私は寒くなっていて、ボラジャンバーの上からパーカーを着て帰る事にした。そして、我々ボランティア用のアンケートに答えて、終了になった。それと、今日渡されたマニュアルやシフト表、アンケートのQRコードは回収された。ブログ用に欲しかったのだが。それと、どんなアンケートだったのかやってみたかったのに。アンケートの途中で分からない事があって聞かれたりしたのだが、なんだか複雑な質問もあったみたいで。でもそれもできなくなった。

今回、けっこう詳しく活動内容を書いたが、秘匿情報は開示していないつもりだ。機微に触れる部分はやんわりとさせた。そうは見えないでしょ?あはははは。

お友達と一緒に外へ出た。本当は傘を出さずに電車に乗れるようになっているのに、横殴りの雨だから傘を差した。が、その傘もひっくり返るくらいのすごい雨。これ本当に、メインレースの時にこうじゃなくて良かった。こんな風だったらレースが中止になっていたかもしれない。

新都心駅の前にたくさんあったお店も、全て無くなっていた。残念。休憩でここまで来る時間はなかったな。まあ、半日では休憩も少ないから仕方がなかった。

家に帰ったらもうズボンがびしょびしょ。すぐにお風呂に入った。まあ、沸くまでに洗濯物の片づけとかを立ったまましたのだけれど。

そして、やっと夕飯。それでさ、今日もらったプリングルスを食べてみたのだけれど、丈が半分なのはわかるけど、どう考えても中身が小さいのよね。写真だとどうも伝わりにくいのだけれど、絶対小さいのよ。

まあ、それはさておき無事終了だ。

そうそう、初めてのボランティア活動だったという彼が、終わった時に「無事に終わりました~」と言ってすごくホッとした表情をしていた。次のボランティア、つまり2回目はさいたまマラソンだそうだ。私もそれ、やる予定。

さいたまは遠いし、電車賃かかるし、朝早かったら辛いし、来年はどうしようかな、と思っていたのだが、今こうやって振り返ると楽しかったし、やっぱり来年も午後からやっちゃうな、と思った。一番大変だと思っていたアンケートも全然大変ではなく、楽しかったし。

しかし、帰る時に実家の最寄り駅で乗り換えた時には、ちょっと寂しい気がした。素通りするのは両親に悪いような気もしたのだが、どちらにしてもちょうど実家の近くに来た時には悪天候で、私が実家に行くのも、両親に駅まで来てもらうのも辞めた方がいい状態だった。約束していなくてよかったと思うくらいだ。

ま、実家には今月下旬に行くから大丈夫。

全然疲れなかったのはレインブーツのお陰だったりするのかな、と思っていたが、翌朝背中や腰、足などにダメージが。ダメージというか筋肉痛かな。何故か腕にも多少の筋肉痛があった。だんだん疲れを感じず、知らず知らずのうちに疲労をため込んでしまうお年頃になったのかしら。だとしたら、目一杯やってしまうと危ないか。それよりも、翌日にゆっくりする予定にしておくべきか。

それでは、今回も最後までお付き合いいただき感謝である。また次回お会いしよう!